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「つまり整理すると、」
一通りちこの話を聞いた後、浅葱は話を要約する。
「おじいさんに助けてもらって可愛がられていたちこは、障子張り替え用の糊を食べておばあさんに舌を切り取られた。
逃げ出したちこを追いかけて、おじいさんは山の奥の雀の住みかまで来た。
今までのお礼にと、料理や踊りでもてなして、小包を渡して帰ってもらうつもりだったが、小包が鬼に盗まれてしまっていた。
おじいさんは小包をもらわず、そのまま帰った。
小包はなんとか取り返したものの、渡すタイミングを逃してしまった」
ちらりとちこを見ると、1つ頷いた。
それを確認すると、また話に戻る。
「おじいさんの家に届けに三日間通ったが、何故かおばあさんしかいなくて、諦めてそこらじゅうを探し始めた……と」
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