10人が本棚に入れています
本棚に追加
「で、その後ろのやつらはなんだ?」
桐生は乙姫の後ろに控える浅葱たちに目を向ける。
「この者たちは私の客人です。あなたには関係のないことです」
「ほぉう……」
乙姫の言葉を聞くと、桐生は嫌らしく口許を緩めた。
「ただの客人がこんなところに……ね」
じろじろと浅葱たち四人を見回した後、鼻で一笑した。
「人間の客人とは、あんたも変わってねぇなぁ、乙姫サマ?」
「………………」
「いや、懲りてねぇ、と言うべきか?あんたのせいで、この争いが起きてるって言うのによぉ」
何も言わない乙姫を良いことに、桐生は次々と言葉を並べて行く。
それを横目に浅葱は桐生を静観していた。
最初のコメントを投稿しよう!