綺麗なバラには刺がある

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「で、その後ろのやつらはなんだ?」 桐生は乙姫の後ろに控える浅葱たちに目を向ける。 「この者たちは私の客人です。あなたには関係のないことです」 「ほぉう……」 乙姫の言葉を聞くと、桐生は嫌らしく口許を緩めた。 「ただの客人がこんなところに……ね」 じろじろと浅葱たち四人を見回した後、鼻で一笑した。 「人間の客人とは、あんたも変わってねぇなぁ、乙姫サマ?」 「………………」 「いや、懲りてねぇ、と言うべきか?あんたのせいで、この争いが起きてるって言うのによぉ」 何も言わない乙姫を良いことに、桐生は次々と言葉を並べて行く。 それを横目に浅葱は桐生を静観していた。
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