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「なっなんなのあなた達…」
目を覆っていた手を離した女の子は息切れしながら目の前の光景に見いる。
「炎零?嘘だろおい……」
ガルも唖然として炎零から後ずさった。
「お前は神を殺すのだろう?これぐらい出来なくてどうする。」
当然のように言う炎零の体を貫く予定だった猪の角は炎零に鷲掴みされ行き場を失う。
要するに、止めたのだ。
普通なら骨が残るのかという攻撃を素手で。
しかも全く退けをとらず悠々と立っている。
「見えるか?このマークだ」
更には片手を離しだした炎零。
離した手で赤い亀裂のようなものをなぞる手からは焦りも動揺も感じられない。
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