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「何が始まるんだろうね!楽しみ!!」
「簡単なことならいいけど……」
二人はちょうど競技の説明を受けていた。
少ない参加者とガルとリラに対して主催者一名という盛り上がりに欠ける微妙な開会式である。
「今から皆様にやってもらうのは……」
主催者が勿体ぶりながら話し出す。
その少ない参加者たちが一番重要なことなので聞き入った。
「宝探しです!!」
あまりにも拍子抜けな答えにガルは一人、胸を撫で下ろす。
ちらりとリラを見るとリラは余計に目を輝かせていた。
次は宝探しについての説明が始まる。
「しかし、ただの宝探しではありません。この広場には三つの井戸が隠れています。その中のひとつにはダイヤが、
もうひとつには番人が、
そしてもうひとつには…これはお楽しみです。…さぁ!!競技開始!!」
説明し終わると主催者の元気な声と共に競技は急に開会を迎えた。
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