宝探しと

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ふとリラの頭に疑問が浮かんだ。 「ねぇガル、銃って持ち込んだりしていいのかな…」 競技が始まったというのに呑気なものだ。 他の参加者は散らばって井戸を探している。 「主催者に聞いてみるか?…あれ?」 微塵も急ぐ気がないらしい。 落ち着いたようすでガルが主催者を探すが、いない。 もう一度見回してみるがやはり居ない。 仕方なく、黙っていればいいだろうと二人がその場を離れようとしたとき、 「井戸だー!!」 参加者の声が響いた。 「もう!?」 リラが驚いて声の方向へ向く。 そこへ我先にと他の参加者も一斉に井戸に向かい飛び込んでいった。 ガルたちも急いで駆け寄る。 確かに花壇の花に埋もれるように井戸が三つならんであり、一つ一つに紙が貼ってあった。 左端から、ダイヤ・番人・??? 参加者は全員ダイヤと書かれた井戸へ飛び込んだらしく中からは参加者たちの罵声などが聞こえる。 「私たちも急ご!」 そう言ってリラも身を乗り出すが、 「待てよリラ」 ガルの制止によりなんとかその行為をやめた。
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