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ことのはじまりは、馬鹿な兄 神埼 流 のこの一言から始まった。
「オレ、霊的な何かにとりつかれているかも!!」
顔を真っ青にしながらそう言うと舎弟たちも顔を真っ青にし、一人が「オレ、今すぐお祓いしてもらえるよう頼んでくるっす」と言い、バタバタとあわてて全員で行ってしまった。
残ったのはオレ 神埼 要 と馬鹿な兄 だけが残った。
「どどどどどどうしよ!!要!!オレ、死ぬのか??死ぬのか?死ぬのか?いやだああああ!!!!」
そう言いながらオレの肩を掴み、左右に動かし泣き叫ぶものだから、とりあえず殴っといた。
「ぶへっ。兄ちゃんに何すんだよ―」
「右ストレート」
「技の名前聞いてねえよ!!!兄ちゃん、死ぬかも知れないなのに要が冷たい・・・」
そう言い、地面にのの字を書き出した。
「はあ―、あんたは大袈裟すぎんだよ」
オレの言葉にイラっとしたのか流はスッとたち、ギラリとオレを睨んでくる。(半泣きの状態で)
「大袈裟じゃねえ―よ!!お前は大きくなっていくた「その話じゃね―よ!!!!」
「え?違うのか!!じゃあ何の話だっけ?ああ!!近所の猫の話だっけ?」
「違うわ!!はあ―」
「どうした、流?ため息はよくないぞ―?」
なんて言う流を霊より先に殴り殺したいと思ったのは俺だけの秘密だ。
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