†告白†

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ふと、千景が目の前を見ると、京平は俯いていた。 「…京平…?」 『…俺、別に、千景はただの友達だって、思ってたんだ。』 「…うん…。」 過去形の言葉を聞いて、千景は柔らかな笑みを京平に向けている。 大切な、宝物を見るような、愛おしそうな、目で。 『だけど、告白されて、真っ先に頭ン中に浮かんだ言葉は、“俺も”だった。』 「…京平も、俺が、すき?」 『…うん…』 「ね、好きって、言ってよ。」 京平の口から、ちゃんと聞きたい、そう言われて、顔を上げた京平の瞳には、うっすらと涙が浮かんでいた。 .
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