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―――…
…あれから、何分…いや、何十分経ったのだろう。
正臣がゆっくりと顔を上げた時、教室の中はもう真っ暗で、目の前に居るはずの正臣の表情が見えない。
「正お……
……っっ!!?」
名前を呼ぼうとして開いた唇に、何かやわらかくて温かいものが触れた。
視界いっぱいに広がる正臣を見て、まつげ長いなぁ…なんて的外れな事を考えて。
顔を真っ赤にした正臣がゆっくりと離れていった時、ようやく状況を理解した。
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