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「正臣、今……
…!!」
何でキスしたの、とは言えなかった。
まっすぐ僕を見る正臣の目に気圧されて、少しだけ後ずさる。
…それと同時か、それとも正臣の方が早かったか。
一瞬にして、僕と正臣の距離が0になった。
「………っっ!!?」
『…好きだ、帝人…』
「へ…『帝人が好きだ…
もう自分の気持ちを隠しきれないんだよ…!!』
「~~~~~!!!」
頭が真っ白になって、頬を涙が伝う。
正臣…が、僕のことを…好き…?
嘘だ…
「…ふっ……ぅえ…うぅ~っ…」
『!?
帝人!!?』
泣き出した僕の顔を伺う様に、正臣は体を少し離した。
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