真昼の時間。
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「有川(ありかわ)さんて、本当に羨ましいくらい綺麗な髪だね」 昼休み、詩織(しおり)の髪にクラスメートの旭雪香(あさひゆきか)がそう言いながら、突然触れてきた。いきなりのことに詩織は避けることも出来ず、ただ呆然と頷いた。 「…ありがとう」 「三つ編みしてもいい?」 クラス委員の雪香とは必要以上に話した事もなく、詩織は今のこの展開に戸惑うばかりだった。
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