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脳裏でそのような問答を繰り返しているうちに階段を下り終えてしまい、背中には汗、汗。
果たして幸運は続きました。視界に公衆便所が入ったのです。私はほゥと一息ついて、ようやくここで落ち着いて悠然と歩きだし、便所の中へと入ったのです。
便所内の一番手前の個室に入り鍵を閉めて脇に鞄を置くのに具合のいいスペースがございましたので、そこにケースを置いて急ぎケースの口を開けました。
中にはキャンパスノートが二冊あり、片方には「刑法」と題が書かれており片方は何も書かれておりませんでした。他にはハードカバーの本が一冊。タイトルは「明治期における~(記憶が定かでございませぬ)」とあり、その他何もございませんでした。
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