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テラは依頼先にテレポートした。
そこには―…
一面に広がる砂漠。
目の前には巨大な紅いドラゴン。
「―…こいつが目標のドラゴンだよな。」
今更ながら、テラはドラゴン退治の依頼を受け、ここにいる。
本来、ドラゴンの討伐は大人か当たり前のようにSランク以上の者がやるのだが…
テラは例外である。
「…じゃあ、さっさとすませますか。」
テラはそう呟くと、ドラゴンに向かって手をかざした。
するとドラゴンは急に様子が変わり、喚き出した。
テラがやったのは、幻属性の魔法。
普通ならば、長ったらしい呪文を唱えるか、集中して念をしばらく相手に向けるかしないと作動しないのだが、テラの場合、自由にどんなふうにでも臨機応変に扱う事ができる。
そして、ドラゴンが苦しんでいる間にテラは腕をドラゴンに向けて思い切り振った。―…すると、絶大なとてつもなく大きな雷撃がドラゴンを貫いた。
「よし、任務完了ーっと。かーえろっ」
何事もなかったかのように、テラはその場からテレポートし、砂漠を後にした。
砂漠には、ぴくりとも動かずドラゴンが無惨に横たわっていた―…。
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