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崇慶「坂下さん! 僕より数倍霊感の強い、西日本の眠狂四郎(ねむりきょうしろう)とうたわれたこの宗慶が、今からあなたの霊障をピッタリカッチリバッチリベッチャリ当ててご覧にいれます! 覚悟はいいですか!?」
坂下「よ、よ、よくないっ……!」
一郎「眠狂四郎ってどのあたりが市川雷蔵レベルなんですか……」
崇慶「宗慶──壷だ」(小さく囁く)
宗慶「──……せやな」
宗慶「……む……こりゃ……邪悪な気がある。坂下はん! あんたはなんということをしでかしたんどすか! あんたは巨悪な土の気をこの家に置いとる! しかも間違うた方法でや! それがあんたを呪って死に追いやっとる!」
坂下「つ、土の気!? いったいなんのこと──」
宗慶「これは……強い霊障じゃ! 西の速水左近(はやみさこん)とうたわれたオレでも太刀打ちできしまへん!」
一郎「今度は暴れ奉行(ぶぎょう)ですか……」
宗慶「形は──口がようけ広まって腹で すぼんどる、底の深い──色は薄い土器(かわらけ)色──素焼きじゃ。正面に赤い墨で、いなづまの家紋が入っとる! 桐箱に収まっとるやろ! それが霊障や!」
坂下「え、な、なぜそれを……」
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