毎日がイライラ

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葵は初めて別れの苦しみと、戦っていた。 葵自身は、もちろんそんな思いなど微塵もない。 何故なら、葵が相手を振った本人なのだから。 葵の思いは、きっと、《私を苦しめた奴が悪い》みたいなものだろう。 しかし、現実は、胸の痛みや苦しさに苛まれ、呼吸すら困難になる程に落ち込んでいる。 イライラの原因がその事だと思うには、まだ時間と年齢が無さ過ぎる。 これが、葵の人生の迷路の入り口に過ぎない事など誰も知らない。
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