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神がいるのか?
いないのか?と言った。
自殺行為は未遂に終わり葵は処置室で泣いていた。
ただ『淳くん…淳くん』と切れるような声で。
病院に運んだのは、葵の唯一の高校の友人だった。友人の雪江は一言を告げた。『俺に迷惑をかけないで欲しいって』雪江は隠しきれない怒りを直球で葵に放った。
『最悪最低だわ!わかったでしょ!!いい加減にしろ‥…バカ…』葵には雪江の言葉は届かない。
耳の奥で聞こえているのは、《迷惑》の文字だけだった。
二人は病院の待合室で静かに泣いていた。
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