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面倒くさい以外に形容する言葉ない学校
から帰ってくると、普段この時間帯には
会社にいるはずの親父からこんな言葉が
発せられた。
「おお、順祐。お前に許嫁ができたぞ」
それも、軽く引くくらいの笑顔と一緒に。
「いやあの、は?」
さすがに意味がわからず、若干の苛立ちを含めてそう返した。
「まったく、隅にもおけない男め、今日から人生薔薇色だなー」
……が、聞いてなかった。
「相手もすごく可愛い子だ、そんな子と
結婚できるなんて幸せものめ」
「いや、だから……」
「ああ、あんまり可愛いからって押し倒すなよ?初めては優しくだ。ちゃんとつけるものはつけないとな」
「あ、あの……」
「え、締まりがいいかって?決まっているだろ、処女なんだから」
「ほら、なにか言わんか」
「……どこからツッコめばいいんだ」
「え、突っ込む?そんなのおm…ぐはっ」
危ない発言をしようとする馬鹿親父を、
右ストレートでどうにか黙らせた。
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