少しはリア充らしくなった主人公

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「なによその質問……」 なぜか不思議そうに聞き返してくる早苗様。さすがに『なんか言え』と言われてこの質問はないか。 「なんかまずったみたいですね」 「いや、そういうわけじゃなくて……」 片手を軽く上げながら俺の発言を訂正した早苗様。少し戸惑っているようだ。 なんで戸惑ってるんだろ? 「えと、その、気になるの…?」 早苗様は躊躇いを見せながらそう言った。で、気になるかって? まぁ、気にならなかったらこんなこと聞かんわなぁ。 「もちろん、超気になりますよ(できるだけ早くこの家を去りたいから)」 「ちょ、超?そんなに?」 「はい、死活問題ですから(早く自分の家に帰りたいから)」 「……そ、そうなの?」 なんで早苗様はそんなに驚いているのだろう。この人だって、さっさと彼氏を作ってこんなしがない男とはおさらばしたいはずだ。好きでもない男との同居なんてしたくないと言ってたような気がするしな。 あれ、結婚したくないと言ってたんだっけ 「ふーん……、そうなんだぁ」 なのに、なぜかこの不思議な反応。なんか勘違いしてるとか? でもなにを勘違い?さっぱりわからなす。 ……まあいっか。 「で、好きな人は?」 「ま、まだいないわよ」 まだおらんか。早く作ればいいのに。 この人が男を連れてくるか楽しみだ。 顔(だけ)はいいんだから、大抵の男は落とすこなんて造作もないだろう。 また会話が途切れてしまったので、早苗様は俺にまたなんかしらの発言を求める。 俺はせっせと話題を探す。 楽しいわけではないが退屈はもしない、 そんな柔らかな空気が流れる、早苗様との初めてのお食事であった。 今日の教訓 朝飯を作りすぎてはいけません。 (あとで勝手に食われるから)
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