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「やぁ、二人で何を話し込んでいるんだい?」
突然話しかけてきたのは同じクラスの前田君。静かで大人しめの、でもちょっと口調が気持ち悪くて若干空気の読めないヤツだ。
輝「別にたいしたことじゃないよ。来年の春に出るゲームについてちょっと語っていただけだ」
優斗「そっか。じゃあ僕は君たちの話題にはついていけそうにないね…」
そう言って彼は去っていった。
…構ってちゃん?
輝「…俺はあいつがエージェントだと思ってる。今のはきっと釘を刺しに来たのさ」
僕「…なんか人間不振に陥りそうで怖いよ…」
輝「少なくとも俺はお前を信用してる。だからこうやって秘密を打ち明けてるんだぞ?」
僕「それは僕もありがたいし嬉しいよ。でも、なんで戸籍買っただけでここまでマークされなきゃならんのさ?」
輝「昔、今と同じように戸籍買ったんだけど、うっかり正体バレちゃってなんかウザかったから周りの人間全員ブッ殺してバックレたんだよ。そしたらその後から戸籍買う度にマークつくようになった」
僕「………」
輝「そう怖がんなって、この国じゃそんなに宗教の力も強くないし多分大丈夫だよ」
そういう問題なのか…?
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