僕の名前は高松幸子

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僕「そうそう。そのめだかボックスに投函されたみんなの意見とか依頼とかは生徒会が回収して読むんだけど、その中で犯罪に関わるタレコミとか生徒会では手におえないモノが校長に回されるんだ」 律子「なるほどね。その校長に回ってきた仕事をあんたが請け負って解決してるわけだ」 裕子「いくらぐらいもらってるの?」 真理子「また裕子は…ホントにお金好きね…」 裕子「そこ重要でしょ!!むしろそれしかないわ!!で、いくらぐらいもらってるの?」 僕「…だいたいいつも1件につき1万」 裕子「いっ…!!イチマンエンッッッ!!」 裕子、白目剥いてる、白目。 僕「でも平均1ヶ月1、2件だから大した稼ぎにはならんよ」 真理子「犯罪に関わる…ってことは、色々危険もあるんじゃないの?」 僕「いや、僕は決して犯人の前に姿を現さないから危険は全くないよ」 ───嘘をついた。大まかには本当だけど、正体は隠しているけど姿を現すこともあるし、絶対危険がないわけじゃない。 でも、嘘をついたのはそう言わないとみんなを心配させてしまうと思ったから。 やっぱり心配はかけたくないもんね。 裕子「へぇ~、危険もなく1万円ももらえるならあたしもやってみたいなぁ~」 しまったぁァァァァァ!!!!!!こんなオイシイ話を聞いて強欲魔神、結城裕子が黙ってるワケがないってことをスッカリ忘れていた…
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