僕の名前は高松幸子

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───……あった。 僕「お待たせ」 裕子「あ、幸子。どうしたのよ急に?」 僕「これを探していたんだ」 裕子「…?なにこれ?」 真理子「…あ、もしかしてあのマラソンとかでよく見るアレ?」 僕「そう、名称はよくわからないけど、アレだよアレ。これで律子に新鮮な酸素を送ってやろうと思ってね」 真理子「でも、どうやってそれ、吸わせるの?」 僕「こうやって…こうすればいい」 裕子「おぉ…気道確保されたわね。鮮やかすぎるわ…」 僕「では、早速…───」 シュー─── 真理子「───…あれ?なんの反応もしないね…」 僕「おかしいな…?なんか間違ったか…?」 律子に当てていた酸素缶を自分に当ててみる。 シュー─── 僕「…ん~…何がいけなかった………あれ?」 裕子「…ぷっ!!幸子、声変っ!!」 僕「…えっ?あれっ?…ほ、ホントだ…ってこれは…!!」 真理子「ヘリウム…だね」 裕子「アッハッハッハッハッハッ!!幸子ー!!こんなところでボケないでよー!!」 僕「い、いや…ボケてるつもりは…」 裕子「アハハハハハ!!イヤァー!!やめてぇー!!その声でしゃべらないでぇー!!死ぬっ、死ぬぅ!!ハァー、ハァー…アハハハハハハハハ!!」
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