僕の名前は高松幸子

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僕「あぁそうでした…アナタは常々そういう崇高なる平等精神を持ってる人でありましたね…僕としたことがうっかりしてましたよ…!!」 康介「フフン。俺のスゴさを再確認したか!!」 僕「…ハァ………なんかもう、やれやれですわ………」 裕子「あ、あの~…」 と、そこで僕とキャプテンのやりとりを黙って見ていた裕子が恐る恐るといった感じで右手を挙げつつ割り込んできた。 僕「うん…?」 康介「どうした、3-C 出席番号30番結城裕子、略してユウコクン?」 裕子「…っ!?…なんであたしのことを!!!?」 康介「何言ってんだ?そんなの校長として当たり前じゃねぇか」 裕子「!!!???」 康介「わからんか…?俺はこの学校の生徒全員の顔と名前、学年クラスに出席番号まで完璧に覚えているんだよ」 裕子「…うそ…!?」 康介「うそじゃねぇよ。ちなみにそこにいる背の低い嬢ちゃんは3-C 出席番号20番橋田真理子、略してマリコクン。ベッドに寝てるオネーチャンは同じく3-C 出席番号12番佐戸律子、略してリツコクンだな」 真理子「す、すごい…!!」 裕子「…確かにすごいと思うけど…でも、そんなの覚えてどうするんですか?」 康介「…ん。そりゃ、まぁ。色々だよ。っていうか言っただろ?こんなんは校長として当たり前だって」 裕子「…でもそれは今、主に幸子のやってる『依頼』に使っている…ですか?」
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