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おっと、話が逸れてしまった。
そうそう、私は物心ついた時から自分の外見にコンプレックスを持っていた。
なんで私をこんな醜い顔に産んだんだと親を恨んだことも多々あった。
そんな生まれつき日陰者の私に世間の冷たい風は嵐のように吹き荒れ、容赦なく傷付けた。
もちろん恋人をつくるなんてことは許されず、学校に行けば宇宙人と呼ばれ、牛乳を拭いた雑巾を投げつけられた。
それでも私は懸命に生きた!
他人より倍は多く学び、一流の大学に入学し、大手の会社に就職して安泰な生活を送る!
…はずだったのだ。
大学までは順調に成功への道を歩んでいた。それは確かだ。
今考えれば間違いが起こったのは就活だったのだろう。
筆記試験は問題なかったのだ。誰よりも勉強していた自信はあったし、実際成績もトップクラスだった。
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