目標の名前は片倉清志

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そんな私にも人生の転機というものは訪れるらしい。 きっかけはとあるなんの変哲もない授業でのことであった。 いつもはもっと盛大に騒いでいるはずの彼らが、その日に限っては妙に大人しかった、いや、声のトーンが低かったと言うべきか。 私は不思議に思い、生徒たちの声に耳を澄ませてみた。 ふむ、どうやら何かを指して囁きあっているようだ。「何アレ…」とか「気持ち悪い…」とかいった言葉がクスクスという笑い声とともに聞こえてくる。 何事か確かめようと、黒板から生徒たちの方に振り返ると、その声はピタリと止む。 首を傾げて黒板に向き直ると、またヒソヒソ声が聞こえ始める。 一体なんだというのだ?
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