その部活の名前は野球部とサッカー部

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僕は体育倉庫のすぐ側までやってくると、携帯を取り出しある番号に電話をかけた。 すると、中でボンッ!という音と共に「うわっ!なんだ!?」とか「ゲホッ!ゲホッ!なんだこれ?」といった声が上がる。 それを確認した僕は素早く別の番号に電話をかける。 するとその隣の部屋からも同様の音と声が上がった。 それも確認すると、最後に僕は長谷川君に電話をかける。 ―――プルル、プルル 輝【これはあなたのクラス全員でしてもらう王様 ゲームです。王様の命令は絶対なので24時間以内に―――】 僕「冗談もほどほどにしないと怒られるぞ。…やってくれ。」 輝【あいよ、ポチッとな。】 体育倉庫内の仕切りは電動式で、それを長谷川君があらかじめハッキングして、手元のノートパソコンで操作できるようにしておいたのだ。 ウイィィィィィィィィィィン――― モーターの駆動音が中から聞こえる。 さて、扉は開かれた。後はどうなるか、僕は見守るだけだ。
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