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僕は体育倉庫の壁に耳をつけ中の様子に聞き耳を立てる。
すると、中から声が聞こえてきた。
「ゲホッ!あっ!てめぇ!サッカー部の野郎じゃねーか!!」
「ゴホッ!ゴホッ!そういうてめぇは野球部の!こんなくだらねー罠仕掛けやがって!一体なんのつもりだオラァ!」
「罠ぁ?とぼけんのもいい加減にしろや!トラップと言え!トラップと!」
僕「(突っ込むとこそこなんだ…)」
「そんなことよりてめぇ!」
「あぁん?」
「…なかなかイイ体してんじゃねーか」
「お、おぉ…まぁな。そういうてめぇも…なかなかどうして…」
「クソッタレ!気に入らねーが、お前、いい男…だぜ…」
「あぁ…もう何も言うな…後は、肌と肌で語り合おう…」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!!」
「ウホッ!いい男!!」
「や ら な い か っ !」
「「「「「アッーーーー!!!!」」」」」
……………………………………
…目視確認は、まぁいいか。
後はお互いの想いを存分にぶちまけあってくれ。
これでもう戦争を起こすような気にはならんだろう。
ふぅ。任務完了。
割に後味の悪い仕事だったな。
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