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「ごめん…
リリーナの分まで頑張るって決めたのに、ヴァルディアの名、剥奪されちゃった…」
強い光を大地に注ぐ太陽…
冷めきったシルクの小さくなった背中を照らす。
もう怒ることも悲しむことも笑うこともしない…
感情を微塵として持たない、ただの黒い石。
この墓を訪れる者などシルクくらいしかいない。
墓に名が刻まれている、“リリーナ・イリン”と、シルク・クナイフの母校、キメラルグラス学園…
そこに通う学生達は、何らかの理由で両親を失った者ばかり…
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