26人が本棚に入れています
本棚に追加
/96ページ
当然その枠の中にリリーナも含まれる訳で、命が絶たれたとしても、その事実を知る者は学園の中の者だけ。
他に知ろうとする者などいない。
「リリーナもこんなになっちゃって…」
シルクはゆっくりと立ち上がり、目を閉じる。
シルクの身体の周りから、蜃気楼のようなものが帯びる。
すると、リリーナの墓の周りに二本の水流が渦を巻くように取り巻く。
そしてそれは、徐々に面積を広げ、終いには墓を水が包み込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!