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シルクが地方官の制服を城に返しに来てからすぐに会議は行われた。
だが、会議と言っても地方官のみに召集をかけた小さなもの。
会場として選ばれたのは王室であった。
「で、集まったのはいつも側にいるジュレール入れて六人か」
「え…五人ですよ?陛下」
いつものように高価そうな赤い椅子に踏ん反り返る女王、ミテリアルの前には、四人の人間しかいない。
その事実を指摘した地方官であり女王の補佐役である、イリアン・ジュレール・ナイルスは女王の横に立っていた。
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