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五人だと思い、小さな背丈の彼女、イリアンはキョロキョロと辺りを見渡す。
その行動を見て、ミテリアルはため息をはく。
そして吊り上がった青い瞳の目付きが変わる。
「ロクタス、これ以上調子乗ってるとぶっ飛ばすわよ」
ミテリアルの一言で静まる王室。
「御機嫌如何です、陛下?」
「窓から入ってくんなボケ」
窓から顔を覗かせた赤い髪の青年、ロクタス・バイリス・シュノール。
白い肌と整った顔立ち。
細い目から見える茶色の水晶。
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