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そして、ロクタスは開きっぱなしになっている窓の淵に足をかけて、少し止まる。
「シルク以外にヴァルディアの照合に見合う奴がいますかね…」
ロクタスはそう言い残して王室から姿を消した。
「イリアン、今度あの馬鹿を窓から飛び降りるなって叱っといて」
「え…あ、はい」
疲れきった表情を浮かべるミテリアル。
その顔を見て、イリアンの返事に躊躇が生まれた。
会議が行われた事も知らずに、シルクはアラガウベ・ナ・カルタを出た。
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