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「あんた何様だよ!」
そう思ったら、もう声になって口から出ていた。
「確かに注意力散漫だったおれが悪いけど!ちゃんと謝っただろ!?手が汚れたとかも!洗えばいいだろーが!」
キレながらも、しっかりとあんずちゃんは抱っこしているから、疲れてきた。ぜぇぜぇと肩で息をしながらも、口は止まらない。
「ッつーか、おれが美しいだなんて誰も思っちゃいねーのぐらい分かってるわ!でもわざわざ言うことないだろ!?あんためっちゃ失礼だからな!」
ふんっ、と鼻息荒く捲し立てギっとイケメンリーマン(ナルシスト)を睨み付けると、ヤツは呆然って感じでポカーンとしていた。
…くそッ!イケメンはどんな顔でもイケメンなのか!と、もはや何にキレているのかも分からなくなってきたところで、おれたちの周りにたくさんのギャラリーがいることに気がついた。
は…はずっ!
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