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正午を少し過ぎた時間帯のせいか、大通りを行き交う多くの人。
男女関係なく羨望のような視線も多く僕に向けられているのはわかっているが、今更だ。
僕は幼少のころから人目を引く美しい容貌をしていたから。
幼少の時からとても器用で多才だった僕は、父や母、親族たちからもたいそう可愛がられて育った。
まぁ、眉目麗しい容貌にとても愛嬌のあった子供だったようだから当たり前といえば当たり前なのだけれど。
輝かしくも懐かしい幼少の時の僕を思い返しながら、ふと、ショーウィンドウに目を向けると、髪のセットがほんの少し乱れていることに気がついた。
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