1 後編

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先ほど契約先の会社の応接室から出る際に乱してしまったのだろう。 立ち止まり、ショーウィンドウを見ながら乱れた髪を元に戻そうと、髪に手をかけた途端、誰かがぶつかってきた。 だが、女性が僕と話をするきっかけにしようとわざとぶつかってくることは日常茶飯事なので、慌てることなく、支えようとしたのだが… 髪を整えようとしていたため、受け身の取りにくい体勢だったのと、ぶつかってきた相手が思ったよりも重量があったため支えきれず、僕は生まれて初めて地面の上に倒れてしまった。 .
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