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やってしまった…!
もう少しゆっくりと、前を見ながら歩くべきだった。
いまだに呆けているイケメンサラリーマンに手を差し出し、立ち上がらせたいのはやまやまだが、いかんせん、おれの腕にはあんずちゃんが。
とりあえず、腰も曲げることが出来ないので必死に首をペコペコさせて謝った。
「ごめんなさい、ごめんなさい!急いでいて前をみていなかったんです、悪気はないんです、一刻も早くそこから立ち上がってください、さぁ!」
必殺、謝り倒し。
おれはこの技で数々の難を逃れてきたんだ!
まぁ、難と言ってもカツアゲとかだけど。
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