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フィギュア抱えて高速で首を振り謝り倒すオタク…。
相当シュールな図だろうがもう気にしない。
おれは一刻も早く、この場から立ち去りたいんだ。
そのためには、イケメンサラリーマンに立ち上がってもらい、許しを貰う必要がある。
「君…」
お?イケメンがやっと立ち上がった。
よし、これでこのイケメンが¨大丈夫だよ、君、気にしないで¨的なことを言ってくれさえすればおれは我が家に帰れるんだ!
さぁ、言ってくれ、¨気にしないで…「君、なんてことをしてくれたんだい!?」
「ハイ?」
「君のせいでせっかくのスーツが台無しだ!髪のセットだって崩れてしまったし…なにより、なにより!」
イケメンはそこで言葉を切ると、深く息を吸い込みおれを睨み付けながらいい放った。
「僕の美しい、ギリシア彫刻のような手に砂がついてしまったじゃないか!」
…えーと、
洗えばよくない?
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