■ 在る日の物語 ■

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 ■ ??? ■ リア(M) 「ある小さな村で、幸せに暮らす夫婦は待望の子供を授かりました。とてもとても大切に育てようと、愛情をこめて育てていました。けれどそれは、悲しくも叶う事はなかったのです。」 母親 『お願いします!助けて……助けてください!この子たちはッ!!』 リア(M) 「その村では双子が産まれることは、悪魔という事を示しているのだそうです。母親の願いも、父親の願いも叶わず、双子は村に殺されかけました。そう、これは遠い昔の、悲しい悲しい物語」 アレイ 「それはそれは、愉快な話だね」 リア 「アレイお兄様……」 アレイ 「それで?その物語でその双子はどうなったの?」 リア 「……解らないの」 アレイ 「ふうん。そう」 リア 「これは、物語だから。伝えられる物語は、いつしか形を変えてしまうの。」 アレイ 「じゃあさ、その村は今度滅ぼされるって話にしよう」 リア 「滅ぼされる?」 アレイ 「その双子によって――…さ」    
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