色彩鳥

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まだ色彩のない世界で 欲をもって不平等を望んだ 次々と割り当てられる中 強き欲は夜に溶ける色を呼んだ 今までと変わらない自分 けれど確かに 周りは鮮やかに 声を大にして叫んだ 「なんでこうなったんだ」 そんな必死な姿を見て みんなは笑った たしかにそうだろう たしかにそうだが 望めるのならばこのモノクロから 飛び出すきっかけが欲しかった 眩しくなった 悲しくなった こんな世界で流した涙は 色もなく零れ落ちた 落とした先の色が変わった 声を大にして叫ぶんだ 嫌いを好きにするために 損な姿じゃない そんなんじゃない 今の色を主張するんだ 自分の証のために そんな姿がほら 正にその証 全てを望んだ形 この不平等になった世界で…
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