記憶道-亮佑の日記-

8/9
前へ
/25ページ
次へ
二度目の6月12日   今日俺は一日家で寝ていようとした   だがそういう訳にはいかなかった   あいつは俺のバイトの面接の事を知っていた   あいつは来る 俺が死ぬはずだったあの場所に     俺はそこへ行った   秀次が居た   秀次と少し話をして   秀次の家に     細心の注意を払いながら行った   秀次の家に着くと、色んな事を話した     懐かしい、   改めて気付いた 俺は秀次を失いたくない     でも、どうやって?   あいつは俺の代わりに   俺の為に死んだ   でも、あいつには未来がある 俺なんかよりずっと明るい     俺は聞いた   いつか秀次に言われたそのセリフ   「助けたい人を助けられないと知った時、お前ならどうする?」   秀次は、それでも助けると言った     その時、俺は決めた   死んでも、秀次を助けるって     死んでも…     帰り際、秀次に助けたい人は居るかと聞いた     あいつは沙恵の事を言った     そう、あいつには守るべき人が居る   あいつが死んだら、誰が沙恵を守るんだ   あいつは死ぬべきじゃない   俺は家に着いた     明日、俺は
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加