7人が本棚に入れています
本棚に追加
二度目の6月12日
今日俺は一日家で寝ていようとした
だがそういう訳にはいかなかった
あいつは俺のバイトの面接の事を知っていた
あいつは来る
俺が死ぬはずだったあの場所に
俺はそこへ行った
秀次が居た
秀次と少し話をして
秀次の家に
細心の注意を払いながら行った
秀次の家に着くと、色んな事を話した
懐かしい、
改めて気付いた
俺は秀次を失いたくない
でも、どうやって?
あいつは俺の代わりに
俺の為に死んだ
でも、あいつには未来がある
俺なんかよりずっと明るい
俺は聞いた
いつか秀次に言われたそのセリフ
「助けたい人を助けられないと知った時、お前ならどうする?」
秀次は、それでも助けると言った
その時、俺は決めた
死んでも、秀次を助けるって
死んでも…
帰り際、秀次に助けたい人は居るかと聞いた
あいつは沙恵の事を言った
そう、あいつには守るべき人が居る
あいつが死んだら、誰が沙恵を守るんだ
あいつは死ぬべきじゃない
俺は家に着いた
明日、俺は
最初のコメントを投稿しよう!