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朱貴はG-7の商店街にてゲームをスタートし、現在腰を落ち着けられる場所を探して、様々な商店が立ち並ぶ道を徘徊していた。
「やー…。適度なスリル…どころじゃなさそうねー、コレ…。」
緊張している様なセリフを呟きながらも、しかし彼の足取りは軽い。
徘徊開始15分。
居酒屋を見つけた朱貴はそこに腰を落ち着ける事にした。
――戴宗君に豹子頭にお嬢ちゃん、それに禁軍の関勝将軍。凄い面子よねー。
やー、私なんかと比べたら役不足な方々ばっかりー。ニハハハ。――
腰を落ち着けた居酒屋の厨房でリュックの中身と名簿を確認した朱貴はそんな感想を抱いた。
朱貴――字名は“旱地忽律”。
断っておくが、梁山泊第四頭領を務める彼の戦闘力も戴宗達と較べた所で全く見劣りしないものだ。
――さて、食材があると良いんだけど…。
あくまで声には出さない。
誰に聞かれているか分かったものじゃない。
戦闘に関しては『ただ者』とは到底言えない彼でも、警戒を解くわけにはいかない理由があった。
それは開会式の際。
自分の隣の座席に、自分は愚か戴宗をも遥かに凌ぎかねない程の闘気を発している男が居たからだ。
――支給品は私の戦い方とは相性が良さそうだけど……コレであの男を倒せるとは、正直思えないわね…。
彼の支給品は大量の手裏剣やクナイだ。
大量のペティナイフを投げて攻撃する彼のスタイルとは良く合っていたがあの男と戦うにはいささか貧弱過ぎる気がした。
しかしそんな状況でも
――ま、最初は気楽にやらせていただきましょか。
不安を感じさせない微笑みを見せる、彼の“朱貴らしさ”には、全く変化が無かった。
【G-7/商店街にある居酒屋/
一日目・深夜】
【朱貴@AKABOSHI 異聞水滸伝】
〔参戦時期〕:本編終了後
〔支給品〕:真庭蝙蝠の手裏剣セット@刀語。その他不明。
〔スタンス〕:不明
〔状態〕:健康
[真庭蝙蝠の手裏剣セット@刀語]
真庭蝙蝠が体内に大量に仕込んでいる手裏剣。体液は多分ついてない。
【残り64名】
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