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仲間逹との再会
と、ここまでがタケルがこの田舎に来た理由だ。
「今は親父の実家も引っ越してるし宿でも探さないとな。」
車も通らない小道を『あの高台』にむけて歩く。昔の記憶を辿りながら、
懐かしみながら歩いて行くとすぐに高台についた。
「か、かわんねぇ~なぁ」
タケルが『誰もいない』高台で大きな声でいうと大きな木の影から当時と変わらない懐かしい声がした。
「相変わらずタケルは自由人だなぁ。見た目かわんねぇし…」
笑いを浮かべて木の影からでてきたのは ユウタ という当時の仲間の一人だった。
「ゆ、ユウタ~!?」
「結局タケルも来てやんの。」
と、奥からまた顔を出しきたのは カイト だ。
その後ろには マリ の姿もある。
「みんな懐かしいなぁ。」
タケルの目に涙が浮かぶと マリ がすかさずつっこむ。
「でたぁ、泣き虫タケルだぁ。」
相変わらずの面々を前にタケルだけではなくそれぞれの胸が熱くなるのがわかる。
「ま、久しぶりってことだな。」
みんなで涙を浮かべるのを阻止するようにカイトが空気を変える。
そのまま高台のベンチに座って『今の自分』報告会になった。
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