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「ごめん。俺、小宮さんの事あんまり知らないから…」
「そっか!!ごめんね零斗君」
泣いちゃ駄目。泣いたら困らせちゃう。
「うん、じゃあ」
彼は遠慮がちに屋上から立ち去っていった。
あたしはその音が消えるのを確認してから教室へと全速力で走る。
室内では、友達がお菓子を食べていた。こちらに気付いて勢い良くに立ち上がる。
「千夏!!どうだった!?零斗君何だって!?」
安心してしまい、噛み締めていた下唇を解放してやった。
我慢が解け、一気に涙が溢れる。
「うぅ…小宮千夏…零斗君にフラレましたぁ!!」
中学卒業1日前。
3年間好きだった人に告白して、振られました。
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