ハル

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部屋に戻るとお母さんはベッドに寄りかかって寝ていた。 あたしはゴクリとツバを飲み込んで、深呼吸をした。 「おかあ……さん」 掠れて、変な声だったけど、お母さんは跳ね起きてあたしを見た。 それから目にいっぱい涙をためてあたしを抱き締めてくれた。 あたしも、嬉しくて涙が出た。
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