二本目-そんな訳で募集中-

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うっすらと影があった。 誰かいる… あのバカ…ウホッン ゴホゴホ 顧問か? でもちょっと違う気がするなぁ。 まぁどっちにしろ 「開いてますよ。」 ―ガタッ― 扉が開けられた。 中に入って来たのは女子生徒。一年生のようだ。ネクタイのラインが青い。 ―ガタッガタッガタッ…― 滑りが悪い扉と悪戦苦闘している… 「開けといて。他に人が来るかもしれないから。」 『あっ、はい。』 ……… 「えっと、私は一年の高城岬。あなたは?」 『私…ですか?私は高野舞です。』 高野舞!? あの県大会5連覇の!? 「あの、高野さんてあの県大会5連覇の高野さん?」 『ええ。その高野です。高城さんこそ、県大会では必ず表彰されてましたよね?』 ヤバい。感動だ。まさか高野さんが同じ高校だったなんて… 「そうだ!剣道部入部で来たんだよね?」 『ええ。そのつもりです。昨日は道場があったので帰りましたが。』 「はい!」 そう言って私は入部届けを差し出した。 『えっと、今出して来ました。部長さん。』 「部長さん?」 『違うのですか?長森先生がそう言ってましたが…』 「えっと…はい。部長みたいです。でも高野さんの上に立つなんて…」 『私は構いませんよ。』 「では副部長お願いします。」 『はい!』 フフフッ アハハッ… そんなこんなで副部長さんよろしくね☆
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