三本目-礼に始まり礼に終わる-

7/22
前へ
/67ページ
次へ
武士の立ち方だ。 常に足は左足より前に出す。 これは刀で相手を切り捨てたとき、その刀で自分の左足を切らないためだ。 また抜刀するときは勿論右足が前にでる。 気付いただろうか? そう。 正座で右足を上にして座ることによって、いかなる時にも瞬時に抜刀できるようになっているのだ。 左足が上だと足を組直さなくてはならない。 武士の時代では常に殺しあいなのだ。 あの手この手で相手を襲う。 だから正座だけでも様々な意味が込められ、理にかなうようになっているのだ。 …
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加