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-ガタッガタッッ-
今もなお、滑りの悪い扉を開けるとそこには、なんとも見苦しい顧問の長森先生がいた。
かなり大きめのダンボール箱を、ちまちま運んでいる。
『あぁ!ナイスタイミング!僕ってついてるなぁ。』
嫌な予感がする…
『ちょうどいいついでにこれ。運んで♪あと2箱あるからさっ♪』
ほらきた。
『いや~僕さぁ。チョークより重たい物持ったことなくてね♪♪』
チェスの駒しか持ったことがない貴族かあんたは!
ブツブツ文句を言いながらも2つの箱+9本+αを運んだ。
数増えてるよな…
「この細長いのは竹刀って分かるっスけど…このデカイ箱は何ですか?」
『ん〰。やっちゃんは防具って言ってたけど。』
ってことは…
やっと届いたんだな!!
あれから2週間。俺(たち)は剣道着の着方を覚え、学校に備え付けされた竹刀を振っていた。
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