40人が本棚に入れています
本棚に追加
俺達は数年前、あの「大」がいくつ付いたって足りねェくらいの冒険を終えた。
ある日、近くの島を目指して航海をしている途中、
ルフィの
ル「おいお前ら!次の目的地は"故郷"だ!!」
という一言が、サウザンド・サニー号に高らかに響き渡った。
ゾ「………いよいよ、か」
ゾロは溜息をつくと、サニーの上に居るルフィを見た。
チ「"故郷"って…。
皆と別れなきゃいけないのか?!
オレそんなの嫌だぞ!」
チョッパーは早くも涙ぐんでルフィに駆け寄った。
チョッパーとゾロを順番に見たルフィは、笑ってチョッパーを撫でた。
ル「チョッパー、一旦休憩するだけだ。
何もずっと会えない訳じゃねぇんだぞ?(笑)」
チ「…うん…」
ルフィはチョッパーから目を離し、サニーの上から甲板に集まった仲間達の元へ降り立った。
ナミは少し笑顔で傍らにいたサンジに話しかけた。
ナ「…でも、ここから偉大なる航路を抜けるには時間がかかるわよね?
ログポースだって手に入るか…」
サンジは少し考えた後ナミのログポースを指差して言った。
サ「それなら今まで通ってきた街を辿れば確実じゃないか?
それならログポースだって手に入りやすいだろうし」
ル「よし!!
フランキー、舵とってくれ!」
フ「………了解!」
ブ「ヨホホ♪
しかし、帰る所…ですか」
ブルックはバイオリンを弾きながら呟いた。
ロ「ふふ。帰る所というより"帰りたい場所"よね…」
ブ「全く、その通りですね。
ヨホホホ♪」
~♪~♪♪~♪♪~~
その後も、ブルックの奏でるバイオリンは、しばらくの間明るくも悲しげな旋律を奏でつづけた。
最初のコメントを投稿しよう!