ブーメランスイング

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  「お坊ちゃま、おかえりなさいませ。」 セバスチャンは、爽やかな笑顔で言いました。 「セバスチャン、ゴミ捨てに行くの?」 陽くんは、尋ねました。 「左様でございます。」 学校では威張り気味の陽くんだけど、ホントは心の優しい男の子。 「セバスチャン、オレが捨てて来てやるよ。」 「結構でございますよ。坊ちゃまに、そのようなことは‥。」 「いいから、貸して!」 そう言うと、陽くんは、遠慮するセバスチャンからゴミ袋を引っ張りました。  
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