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結局何も話せないまま講義の時間になってしまった。 あああ 折角女の子と二人きりになれたのに、なんだって自分の学校のまあまあ仲良い友だちの話なんかさせられてるんだ? もっと他にいろいろあるだろうに…でも帰りまたね、とか言ってたし、まだ何かあるかな? ホワイトボードがこつこつ鳴った。 ハンカチがバックの隙間からにやにやこっちを見て笑った。 このハンカチっさっきから笑ってばっかだな、このやろー 『k≧l≧m≧nとする時、四つのg.c.mが24になる4数を求めよ』 あ、ごめん、待った? や、全然ですよ?今日たまたま早く終わっただけみたいですし 歩いて帰ろう? え、あ、うん。いや、はい。 タメでいいよー けどほとんどお互い相手の事も知らないわけですし…  急にその子はじっとこっちに目を向けた。何かを探るような、見抜こうとするような、或いは振りか、どっちでも、見つめられると、弱い。 …そうね、けど私はヒジリ君のこと前から知ってたよ え!  まさか前から聖君が好きでしたなんて落ちか!なんて幸せものなんだろう、オレはラッキーだ!この際キスでもなんでも…いや、待て待て、決め付けはよくない、うーむ 本当よ え…  またそんな顔で見つめる…かわいいぞ畜生  わざとターミナルまで遠回りして、
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