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「そんなに泣かなくても…」
「俊一…感動しちゃった…」
そこまで感動する必要は無いと思うがな…
「だって…恋人が無事に帰って来たんだよ?私だったら絶対泣いちゃうよ…」
「俺には、よくわかんねえや…飯でも食うに行くか?」
「もう少しこうさせて」
姉ちゃんが俺に抱き着いてた
今日で何回目だろうか…
だが、いつもの抱き着きとは違う
いつもは離せとか言うがこの頃何故かそれが言えない
なんかいやじゃないんだ…
「あぁ、姉ちゃんの好きにしろよ」
「俊一ありがとう…」
(俊一と居ると安心するし、落ち着く…。俊一が好きなんだ…。)
「ちょっとは、落ち着いた?」
「うん、行こっか♪」
「あぁ…ぇ」
姉ちゃんが不意に手を握ってきた
「俊一どうにかした?」
「いや、なんでねえ…」
俺は、どうしちまったんだ…
いつもんことなのに…
姉ちゃんをちょっと意識してしまった
胸の奥がなんだか…
何なんだよ…この気持ちは…
こん時から姉ちゃんへの気持ちが芽生えてたのだろう…
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