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そんなことを思い出していると
巧さんちに着いた。
「巧ー客連れてきたよー」
「おじゃまします」
「森よく来たな!」
「いらっしゃーい」
「いらっしゃいって兄貴んちじゃねーし」
「今住んでるよ?」
「あーそーですね。
巧ー、一応歌詞書いたけど?」
「さんきゅ
…いい感じだな」
「まじ?よかった」
「間宮…歌詞も書くのか?」
「まあね」
「すっすげぇ」
「すげくねぇよ」
「早く始めよう!」
「「了解」」
そういって演奏が始まった。
間宮の声はすごくきれいだった。
俺の中で何かが切れた音がした。
「どうだった?」
「ちょーいい!!!」
「これあげる」
「なんだこれ?」
「5月16日にあるライブのチケット」
「さんきゅ!また俺の誕生日ライブだ」
「その日誕生日なんだ~」
「へぇー」
「ほー」
「間宮も巧さんも司さんも
にやにやしてて怖いっす」
「忘れられない誕生日にしてやるよ」
「嬉しいっすけど
巧さんの顔が怖いっす」
「まぁ1ヶ月後を楽しみにね」
「おう」
「じゃうち帰るね」
「泊まってけば?」
「誰かさんが添い寝してくるから
帰るよ」
「それ俺のことかな?」
「わかってるじゃん兄貴」
「じゃあ俺も帰ります!
乗っけてくよ間宮」
「まじラッキー♪
ってことでまたね」
「きぃ付けろよ」
帰り道、なぜか顔が
火照ってドキドキしていた。
熱でもあんのかな?
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